2021/10/07 10:00
プロも納得の高音質のカホンとはどのようなカホンでしょうか?
この度、yahmanカホンをレコーディングに使用したアルバムが発売されました。
聴いてみるとまさに高音質のカホンが鳴り響いています。
今回は、プロも納得の高音質カホン「Navigator横溝あつしモデル」の制作秘話を語ります。
プロも納得の高音質カホンとは?
この度、yahman cajon「Navigator横溝あつしモデル」をレコーディングに使用したジャムスタンマジックさんのアルバムが発売されました!
横溝さんはジャムスタンマジックのメンバーで、独特のゴーストテクニックを使用するカホン奏者です。
ジャムスタンマジックのメンバー構成はいたってシンプル、ボーカルで鍵盤ハーモニカ担当のericoさんとカホンとコーラス担当の横溝さんです。
しかしシンプルなメンバー構成ながら、物足りなさを感じさせない疾走感あるアコースティックサウンドが特徴で、ジャンルにとらわれず一度聴いたら癖になる楽曲です。
プロ用の高音質のカホンを製作したのは何故?
では、なぜyahman cajonがジャムスタンマジックのレコーディングに使われたのか?
カホン奏者である横溝さんのTwitterでのつぶやきがきっかけでした。
横溝さんはなかなか納得のいくカホンがなく探しておられたところ、そのつぶやきを見てフォローさせていただきました。
すると横溝さんからメッセージが!
ありがたいことにyahman cajonのカホンへのこだわりに感銘を受けてメッセージしてくれました!
プロのカホン奏者である横溝さん、もちろん探しているカホンにもこだわりが!
ステージ上でカホンを使用することが多いとのことで、カホンの中にマイクボードを置いて音作りをするとのこと。
また、耐久性が良くハリのある音が長時間出続け、低音と高音のバランスの良い倍音の効いた鮮やかな音色のカホンが良いとのことでした。
その頃、「もっといいカホンを作りたい」と探究心に燃えていた私は、ちょうどyahman cajonの「Navigatorモデル」を製作中でしたのでそちらを試して頂くことに。
今のモデルのカホンではプロにとって物足りない!
どきどきしながら返事を待っていると、早速イベントで使用して頂いたみたいで返事が来ました。
まず、鳴りが素晴らしく、倍音たっぷりの箱鳴りと弦鳴りのミックス感も絶品で、鳴りに関しては今まで使用してきたカホンの中では1番とのこと。
ハイとローのバランスに関しては、生音、マイク共にややローが大きめだが、EQで整えれば問題なく、打面の形状も凄く叩きやすいとのこと。
しかし、打面の質感に関してはマットで手に馴染むのは良かったが、指先の爪部分でフィンガーロールテクニックを行使するときに引っかかってしまい、1時間弱のステージ1回で表面の塗装に爪の跡が付いてしまったとのことでした。
プロも納得する高音質なカホンを目指し試行錯誤!
この意見を踏まえ「Navigator」を元に、ハイとローのバランスも考え、爪部分でのフィンガーロールテクニックをする際に引っかからない滑りやすいフラットな打面を製作することに。
また、打面は木の感じが出るナチュラルカラーが好みとのことでしたので、その時にちょうど仕入れていたフレームウッドで制作することにしました。
試行錯誤の末、背面版を6mmにして、打面に特殊な加工を施しフラットな形状にし再び試奏した頂くことに。
最初は音のレンジが高く、体に感じる振動も少なくなり硬めの印象とのことでした。
しかし、マイクを通して頂くとレンジが安定してきて、叩き込んだら良い音になるかもしれない、露骨に木の機嫌が出る生きた楽器ですごく気に入ってもらえました。
また、レコーディング時のエンジニアの方との音作りでもEQもコンプもかけてない状態でもすごく良い音で、マイクを入れるとベストバランスになるとのことでした。
ただし、弦を締めすぎると弦の音が鳴るとのことでしたので、その部分をしっかりと改善しなければなりませんでした。
そして出来上がったプロ用の高音質カホン!
そうして出来上がったのが、yahman cajon「Navigator横溝あつしモデル」です!
もちろん11月30日に発売されたジャムスタンマジックの新アルバム「monica」でも使用されています。
ericoさんのボーカル、横溝さんのカホンのアンサンブルが素晴らしい!
歌ものあり、インストあり、聞く人を飽きさせない疾走感のある楽曲構成!
ジャンルは何かと聞かれたら迷わずこう答える!「ジャムスタンマジックです」!
CDの帯に写っているカホンがまさに高音質のプロ用カホン!
帯に写っているカホンこそ、yahman cajon「Navigator横溝あつしモデル」です。
是非皆さま、yahman cajon「Navigator横溝あつしモデル」の音を知りたい方はこのアルバムを聴いてみてください!
自分でもびっくりするくらい生きたカホンのサウンドに出会えると思います!
よろしくお願いいたします!